「食事が美肌を作る」毎日の積み重ねが肌トラブルをゼロに導くという教訓

今回は、食事と美肌についてのお話です。

何らか肌トラブルが起きたときに、まず食事内容を見直すのはもはやお決まりですよね。
でも、食生活を見直すことで本当に肌荒れが治るの?って、疑問に思いません?

その辺りについて、ちょっと前に面白い体験をしたので、そのときのお話を交えて考えていきます。

美肌と食事との関係性を考えさせられた出来事

それは個人的に旅行へ行ったときのこと。
行き先の大きなお寺にて、バスツアーの添乗員さんが言ったひと言でした。

「ここのお坊さんはみんなお肌がキレイ。普段から余計なものを食べていないから」

(※ここで言う余計なものとは、ファストフードや各種嗜好品など)

え〜〜、うっそー、と思いつつ見ると。
納得。
聞いた通り、確かにみなさん揃ってお肌がキレイでした。
羨ましいくらいに。

毎日、食べたもので美肌が作られる

つまり、「肌」にとって必要な食事というのは、ごくシンプルで無駄がないものだということ。
そう考えると肌荒れ知らずのお肌を作るのは、難しいことではないのかもしれません。

「あなたは、あなたが食べたものでできている」

とはよく言ったもので。
これも毎日の積み重ねですものね…。

言うのは簡単だが

「シンプルで無駄のない食事」とひと言で言っても、それを「生まれてから死ぬまで」続けていくとなるとなかなか困難です。
世の中「おいしいもの」の誘惑もありますし、人それぞれ嗜好品というものは必ずあるでしょう。

そして厄介なのが、これが「積み重ね」だというところ。

たとえ「今から食生活を改める!」と決意しても、それまでの人生で積み重ねてきた悪しき食生活を帳消しにすることはできません。

仮に数年間の食事療法を続けたとして。

正しい食事により将来の肌荒れは防げても、悲しいことに過去「肌荒れをした」痕跡を綺麗さっぱり消すことはできないわけで。
更にはそれまで積み上げてきた暴食の名残り(老廃物等)が、肌荒れの改善を邪魔することもあるでしょう。

それは他の病気についても同じ。
「完全に元の健康状態に戻す」ことは並大抵ではないと思うのです。

脂漏性皮膚炎に食事療法は効果があるのかどうか

なのでこれもね、難しいところですよね。
脂漏性皮膚炎が皮膚病変であるなら、シンプルな食事で肌に必要な栄養を摂り続けることで改善が見込める可能性はあります。
ただ、
これは私の場合に限りですが、3年以上前から食生活を大幅に見直して体質改善をしているのですけど、未だ脂漏性皮膚炎完治には至っておりません。
この経験から、脂漏性皮膚炎が食生活だけに依存していることではないのだと理解できました。

それでも肌の正常な代謝には必須

現在の食事内容を見直したからといって、皮膚炎や肌トラブル改善には直結しないかもしれません。
だけど、肌回復に必要な栄養成分が不足したままでは肌のターンオーバーに悪影響を及ぼす可能性があることは確か。

仮に今、ビタミン剤を補うことのみで肌トラブルが改善する状態であれば、食事内容を見直すだけで簡単に肌トラブルを治せるのだと言い換えることもできます。
そこはケースバイケースですね。

必ずしも良い結果が出るとは限らないけれど、最低限やっておく。
肌への影響以外(健康面)について考えてもマイナスになることはないでしょうから、やっておくに越したことはないでしょう。

まとめると

  • 基本、食生活は積み重ね式で効果を発揮する
  • それまでの悪習慣の長さも影響する(有害物質の蓄積)
  • 皮膚疾患は食生活だけに依存しない場合がある

美肌のお坊さんたちをお手本にして、これを教訓として気をつけたいものです。

体質に合う食事内容かどうかは自分自身で検討する

世の中で「栄養価が高い食べ物」だと認められていても、その食べ物を摂ることで必ずしも充分な栄養素が摂れるとは限らない場合があります。
特に、体に合う食事内容かどうかは人種や土地柄によっても変わってくると思うので、
調べた「情報」だけに流されず、都度、自分の身体の反応をよく観察しながら食品を選別していくことが大切だと考えています。

追記:食事からも皮膚からも有害物質を取り入れないことが1番大事だった

体調や肌荒れが食事内容だけに影響を受けるわけではないことは確かです。
ただし、「食べること」は体内に直接取り込む行為なので、食事の影響が占める割合は大きくなると思います。
そして残りの何割かは、皮膚や呼吸器官などから有害物質を取り込んだ結果なのだろうと。
「皮膚から」取り込む代表としては「経皮毒(水道水や衣類残留物質)」「塗り薬」「化粧品類」などが挙げられます。

肌荒れや体調不良を治そうと思うのなら、身近にある有害物質を普段から意識して取り込まないよう努力することが最低限必要なのであって、「身体に毒」となるものの存在について視野を広げて捉えることの重要さにようやく気付きました。


おわりに

食事に関して、自分にとって何が良いか悪いかは今もなお試行錯誤の日々です。
時代により食材の栄養価も変化していくので「食事を極める」ことは簡単ではないな、って思います。