冬のこの時期、空気が乾燥しているので
うっかり、「紙で指先をザクッ」と切り刻んでしまうこともあるかと思います。
紙で皮膚を切ってしまうと、これがまた地味に痛い!
しかも指先を切ってしまうと、日常の雑用(水仕事とか家事全般)をこなすにはとっても不便になります。
傷を早く直したい…。
できれば1日〜2日で。
せめて素早く血を止めたい!
と、切実に思いますよね?
そんなときに、実際「どういう処置を施すか」で、傷の回復速度が大幅に変わるのですが。
今回は、効率良く切り傷を回復に導くための処置方法についてお話しします。
切り傷の処置に使うアイテム
通常、一般的に広められている怪我の処置方法といえば、
消毒→絆創膏
という流れですよね。
でも、今回は消毒液も絆創膏も使いません。
というか、使ってはいけません。
むしろその2点両方、あるいはどちらかを使ったとしても、傷の治りは遅くなります。
切り傷の処置には食品包装用ラップフィルムを使う
消毒液も絆創膏も使わないのであれば、一体、何を使うのか?というと、
食品包装用ラップフィルムを使います。
そう、市販の、食品を包んだりするお馴染みの、あれです。
因みに、色んなメーカーからラップ製品が販売されており、ラップフィルムの材質は2種類に分かれます。
ポリエチレン製か、塩化ビニル製か。
環境問題とお肌のことを考えるなら、ここはやはり、ポリエチレン製のラップフィルムを選ぶほうが良いと思います。
傷口への使い方
↓
傷口をラップフィルムで覆い、そのままラップフィルムをぐるぐる巻く。
(必要であれば、医療用の紙テープ、もしくはセロハンテープなどでラップフィルムの端を貼り付けて固定)
これだけ。
ラップフィルムを絆創膏代わりに使うだけです。
簡単、楽々♪
ただし、見栄えはかなり怪しいです(笑)
これで、ラップフィルムを巻いた部分を極力水で濡らさず、1〜2日程度放置すれば傷口が塞がる。
ラップフィルムを使わずに通常の絆創膏を使った場合、水に濡れると絆創膏下の傷口がふやけてしまい、なかなか傷口が塞がらないのですよ。
でもこの方法を使えば、多少傷口がふやけたとしても順調に傷口が塞がるので、痛みに耐える時間も短く済みます。
本来の使い方は「患部にワセリンを塗ってから」ラップフィルムを巻くのが正解なのですが、私はワセリンの在庫を切らしていて使えず、ラップフィルムを直接巻いていました。
それでもどうにかなりましたよ。
ただし、処置は自己責任でお願いします。
ラップフィルムの交換
極力、水で濡らさないように気をつけていても、お風呂に入るときは別。
お風呂に入るときにどうしても手が濡れてしまうので、お風呂後に指先を乾かした後、ラップフィルムを巻き直します。
ラップフィルム処置の応用:擦り傷にも効果的!
ついこの間、実際に紙で指を切ってしまったのですが、2日ほどラップフィルムを巻いて傷口が塞がりました。
それからラップフィルムを巻き、翌日の風呂後にラップフィルムを1回交換しただけで回復。
本当に治りが早いので、普通の絆創膏を使う気になれません。
(というか、絆創膏は必要なくなりました)
この方法は、転んだときの擦り傷にも応用できますので、ぜひ一度試してみてください。
私もこの方法を知ったのは、道端で転んで両膝を擦りむいたときでした。(笑)
そのとき、膝の擦り傷が浸出液でぐしゃぐしゃになってしまったのですけど、ラップフィルムを患部に当て続けて1週間ほどで傷の浸出液も引きました。
その驚異の回復速度を目の当たりにして「傷の治りってこんなに早いのか!」と驚き感動したことを今でも忘れられません。
ていうか、傷を消毒する必要性はない(むしろ逆効果)という真実を知るのが遅かったです。
詳しくはこちらの書籍で。
主に傷(怪我)に対する処置方法(湿潤療法)について詳しく説明されている、この本。
基本的に傷を消毒してはいけないという説明から始まります。
傷の手当てには「ワセリン」と「食品包装用ラップ」があれば、専用の被覆材がなくてもどうにかなるということで、色々な傷に対する処置方法が書かれています。
ぜひ、ご参考に。