先日、こんな記事を書きましたが。
後日読み返してみて、ふと、気付いたことがあります。
皮脂で顔がかぶれなくなったみたいだから、洗顔は手抜きの洗い方でOK。
使う水の温度も気にしないで大丈夫になった。
…ということはつまり、
「まだ角質層が薄いビニール肌ではあるけど、ようやく皮膚常在菌のバランスが整った」ということ?
あれれ??よもや、ビニール肌が治るより先に皮膚常在菌が復活したの??
重症ビニール肌=「皮膚常在菌叢が壊滅状態」
今から5年以上前(2014年)から顔がビニール肌になってしまい、幾度となく炎症勃発を繰り返してきました。
そしてビニール肌根本改善に取り組み始めた3年前(2016年)。
水洗顔を開始してからは更に炎症が頻発して、もう手に負えない状態になりました。
その経過から、「重度のビニール肌になると皮膚常在菌のバランスが崩れて皮膚トラブルが起きやすくなる」ことを理解しました。
そして、皮膚常在菌のバランスが崩れてしまった肌の「荒れ果てた状態」を改善する手立ては無く、ただひとつ、おおもとであるビニール肌を治すことしか方法が無いということも。
結果、四苦八苦しながら私は2年ほどは炎症で荒れ果てた顔で過ごす羽目になりましたよ。
重度のビニール肌の場合「皮脂でかぶれる」
炎症エンドレスになるカラクリとしては、皮脂の分解物が原因となっている可能性です。
皮膚常在菌が皮脂を分解して、分解物が肌に残る。
その皮脂分解物が酸化すると皮膚に刺激となり、皮膚に炎症が出ると考えられます。
↓
皮膚が乾燥しているため、より皮脂分泌が活発になる
↓
皮膚常在菌が皮脂をどんどん分解
↓
皮脂分解物が増えていく(酸化)=皮膚に刺激=炎症発生
ビニール肌は、肌の乾燥により皮脂量が増えるため、皮脂分解後の刺激物による炎症を引き起こすに好条件と言えます。
正常な肌の場合
これが正常な肌であれば、
「皮膚常在菌が皮脂を分解」していく過程で、「刺激物となる分解物を作る菌」だけでなく「保湿成分となる分解物を作る菌」が活躍して、両者が相互的に働くため、皮膚を健やかに保つことができます。
分泌された皮脂が刺激物ばかりになる(=皮膚炎)ということは、皮膚常在菌叢のバランスが崩れている証拠です。
皮膚常在菌のバランス具合で言うと、
正常な肌は、皮膚にプラスに働く菌が多く、逆に皮膚にマイナスに働く菌が少ない。
対照的に、肌トラブルを引き起こす肌は、皮膚にプラスに働く菌が少なく、皮膚にマイナスに働く菌が多い。
そして今判明。当時の仮説に誤りがあった件
ここで最初の話に戻すと、
↓
皮膚トラブルを改善するには、おおもとであるビニール肌を治すしかない
つまり、
「ビニール肌を改善すれば皮膚常在菌のバランスが整い、肌トラブルもなくなる」のだと仮定して、そこでビニール肌改善に努めたわけですが。
改善に3年4ヶ月間取り組んだ末の結果は、当時の仮説と異なるものでした。
意外にも、皮膚常在菌の方がリカバリーが早かった
「ビニール肌であれ、必ずしも皮脂でかぶれるわけではない」というのが、今回得た結論です。
というのも、今の私は未だにビニール肌ではあるものの、皮脂でかぶれなくなりましたから。
最初は「ビニール肌が治ることで皮膚常在菌のバランスが整う」ものと考えていましたが、ビニール肌が治るより先に皮膚常在菌のバランスが整ったようです。
逆に言うと、菌の復活に比べて角質層のリカバリーには時間がかかるということでしょうか。
菌強し!(笑)
順序はひっくり返ったけど、結果オーライ!
本命であるビニール肌が治らなかったけど、皮脂で肌がかぶれなくなったから充分です。
ありがとう、皮膚常在菌たち。
君たちが強く逞しくなってくれたおかげで、今は平穏無事に穏やかな気持ちで毎日を過ごせます。
ありがたやありがたや。
これって実は、今使っている酵母くんのおかげだとしたら、それはそれですごいかも。