肌に炎症が出たときに最低限疑うべき原因、3つのポイント

突然、肌の炎症(皮膚炎)が起きたとき、どう対処してますか?

通常であれば、皮膚炎を放置していても肌が自動的に治してくれます。
が、しかし。

弱い肌の場合、皮膚炎が長引くこともあれば、最悪、慢性化してしまうこともあるので、これが一大事だったりする。

なので慌てず、冷静に対処するために、今回はまず自分で確認しておきたい項目について説明します。

一時刺激性接触皮膚炎

皮膚炎は大概が「一時刺激性接触皮膚炎」に分類されるという話。
その名の通り、肌に刺激となる原因物質に触れたことで皮膚炎が起きているという意味。

つまり、何らかの原因があった上で、肌のかぶれが起きているということ。
そのため、かぶれを引き起こした原因を知り、原因となるものを確実に避けることが根本的な解決方法となります。

それとは逆に、
『肌がかぶれたから「とりあえず炎症を抑えよう」と手当てをする』のは、対症療法。

「症状が治ればそれで良し」で終わっても良いのですが、症状が出たときに原因を知っておけば今後の炎症予防に繋がるので、原因を見ないのはもったいない。
都度、原因を探っておいて損はないと思います。

しかし、原因物質だけの問題ではない場合もある

明らかに「何か」と接触している場合は原因が掴みやすいですが、そうでない場合も多々あると思います。

そういった、何か原因を考えても特別思い当たらないときや、原因物質とは別の可能性を探したいときに、別個で確認しておきたい事項があと2つあります。
それが、「食べ物」と「体調」。

最低限、疑うべき3つの項目

以上を合わせると、疑うべき項目は3つとなります。

  • 刺激となる原因物質の皮膚接触
  • 食べたもの
  • そのときの体調


皮膚への接触があったかどうか?

まずはこれを怪しんで、直接的あるいは間接的、両方から考えてみると良い。
具体例を挙げると、

  • 肌に直接使うもの→洗浄剤、スキンケア用品、化粧品(直接的)
  • 貴金属類、身の回り品、その他のあらゆる物(直接的)
  • 虫刺され(直接的)
  • 洗濯洗剤で洗ったタオルや衣類、寝具(間接的)
  • 洗浄や製造工程で薬品が施されている物(クリーニング後の衣類、抗菌グッズ、ティッシュ等)(間接的)

日用品すべてにおいて「原因物質」の対象となるため、疑う物が多すぎて特定するのが難しいと思います。
仮に、何か普段と違う行動をしたときに「皮膚炎が起きた」場合であれば、すぐに原因を特定できますけど…。
そういうのは稀ですよね。

食べたものを思い出す

その日、あるいは前日に何を食べたか?

何かいつもと違うものを口に入れていないか?を思い出して、該当するものがある場合、その食品を疑います。
食品を疑う理由は、以下の2つの可能性を考慮してのことです。

  • 食品アレルギー
  • 炎症を促進する性質がある食品

あくまで可能性の話であり、もとがアレルギー体質でない場合は、あまり関係ない話かもしれません。

そのときの体調はどうだった?

たとえば、疲労が溜まっているとか、調子がイマイチだったりとか、風邪気味であったりとか。

身体の抵抗力が弱っている場合は、普段よりも原因物質に対して過敏に反応するようになっています。
言い換えれば、如何なるものも刺激となり得る、という状況。

このときの「皮膚炎」は、身体の異常を示すサインかもしれません。

【おまけ】医療機関等でアレルギー物質を調べる

自分が反応する原因物質について、もっと詳しく掘り下げたい場合は医療機関などで調べる方法もあります。
その場合、即時型と遅延型(食品)の二種があり、遅延型アレルギーの検査は自費となるので結構お高いです。

ただし、検査をしても原因物質が特定できない場合もあります。
(※私です)


まとめると

今後、皮膚炎を繰り返さないために気を付けることは以下。

  • 都度、皮膚炎の原因を探る
  • まずは原因物質を取り除く
  • 特定の食品が原因であれば、できる限り摂取を避ける
  • 身体の抵抗力を高めるために体調を整える(場合により体質改善する)

特に、身体の抵抗力が高いほど大抵の刺激には反応しなくなり、影響を受けにくくなるはず。
アレルギー体質など、身体の免疫機能が不安定な状態であれば、様々な刺激の影響を受けやすくなりますし。

おわりに

毎回必ずしも原因物質を特定できなかったとしても大丈夫。
自分が影響を受けやすい傾向やパターンを知っておくだけでも、今後、目安として充分役立ちます。